『天保異聞 妖奇士』説六 竜気奔る

 長年の相棒であった雲七が、自分の手にかかって既に死んでいたことを思い出し愕然とする竜導。混乱する奇士たちをよそに、南町奉行の面々は、捕らえたアトルの馬ケツアルを刺激して、その本性を暴こうとする……

 冒頭、録画設定を間違えたのかと思いました。アトルの過去か。

 このシリーズ、前半は混沌としてなかなか話が進まず、後半で急に展開が早まる傾向があります。慣れてくると気にならないんですが、初見の人だと前半で観る気を失くすんじゃないでしょうか。

 が、その一方で、慣れてくるとけっこう面白くなってきました。特に今回は歴史的な事実を踏まえて話を膨らませているので、重厚感がある。回想編であべりか人の皆様が日本語を喋っていたように聞こえたのは、まあ脳内変換してあげよう。

 相変わらず作画の質も下がらず、概ね納得の内容だったのですが、ひとつ不思議なのは宰蔵。前に妖夷を呼び寄せるために舞ったときは、武士の装束から一瞬で巫女姿に早変わりした覚えがあるのですが、今回はなんで律儀に着替えてたんでしょう。しかもそんなに躊躇なく。一瞬吃驚したわ。そして彼女の舞はまるっきりフィギュアスケートです。ドーナツスピンなんて高度な技やってるし。

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