『ARIA The ANIMATION』第五話 その あるはずのない島へ…

 そろそろ冬にもなろうかというこの時期に水着かよ! な話。どさくさに紛れて三大妖精の最後のひとりアテナも初登場……かと思いきや、道に迷いやがった。なんじゃそりゃ。

 しかし折角の水着なのに色っぽさの欠片もねえぞこの娘たちは。招集されたと思ったらあの展開なので色気があるとしても発揮するのは難しいでしょうけど。もともと原作からして色気という言葉からは縁遠いので、予想通りではありますが。

 前回に続いてネオ・ヴェネツィアというよりは開拓された火星の姿を垣間見せる話という具合。また同時に、街にいるとき以上に灯里の驚異的な順応力と感受性とを証明するエピソードでもあります。『ARIA』という作品世界は、SFの土台にヴェネツィアの風土を埋め込むことで増幅させたノスタルジーが大きな魅力となっているわけですが、しかしそれ以上に肝要なのは、灯里というフィルターを一枚通している点にもあるのです。そのことを今回のエピソードは解りやすく説明している。前回も優秀な作品でしたが、概ね原作通り(だと思う)今回の話もお見事でした。

 でもって楽園の話に登場し損なったアテナさんは、どうやら次回、アリスが中心となるお話で顔見せとなるようです。……くそう、引きまで巧いじゃないか。

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