『ARIA The ANIMATION』第二話

 ネオ・ヴェネツィアが冠水する“アクア・アルタ”の季節のお話プラス藍華が姫屋を飛び出した話――って、二話目はちゃんと原作つきの話なんだ。なるほど、アイは灯里がメールを出す相手という位置づけだったわけか。確かにそれならさして問題なく原作つきのエピソードにも埋め込めるし、あの恥ずかしいメールの文面も、受け取る対象がはっきりしている分少しは和らぐ……というわけでもなくやっぱり恥ずかしいんですが、しかし別に異存はない。あちこち恥ずかしいのがデフォルトだもんね、この作品は。

 前回同様、素晴らしいクオリティです。お話の出来じたいは原作通りなので言うまでもありませんが、演出の呼吸も完璧。アリシアと晃のやり取りなんか、原作を読んで勝手にイメージしていたとおりで感動さえ覚えました。いやーやっぱり強いぞアリシアさん。

 ただ贅沢を言えば、もう少しアニメ独自のシチュエーションを盛り込んで欲しい。前回といい今回といい、これだけのアヴェレージをはじき出せるなら、一話まるまるオリジナルでも安心して観られる話に仕上げてくれそうな気がします。あと、前回ほど背景が流れていなかったのが個人的には物足りなかった、ですが話の経緯上そこまで求めたら酷というものでしょう。

 次回は三人目の仲間アリス初登場。今のところ心配する理由がなにもありません。

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