『アナベル 死霊博物館(字幕・2D)』

ユナイテッド・シネマ豊洲、スクリーン6入口前に掲示されたポスター。

原題:“Annabelle Comes Home” / 監督&脚本:ゲイリー・ドーベルマン / 原案:ジェームズ・ワン / 製作:ピーター・サフランジェームズ・ワン / 製作総指揮:マイケル・クリアー、ミッシェル・モリッシー、ブィクトリア・ペルメリ / 撮影監督:マイケル・バージェス / プロダクション・デザイナー:ジェニファー・スペンス / 編集:カーク・モッリ / 衣装:リー・バトラー / キャスティング:リッチ・デリア / 音楽:ジョセフ・ビシャラ / 出演:マッケナ・グレイス、マディソン・アイズマン、ケイティ・サリフ、ヴェラ・ファーミガパトリック・ウィルソン / アトミック・モンスター/ピーター・サフラン製作 / 配給:Warner Bros.

2019年アメリカ作品 / 上映時間:1時間46分 / 日本語字幕:佐藤真紀

2019年9月20日日本公開

公式サイト : http://annabelle-museum.jp/

ユナイテッド・シネマ豊洲にて初見(2019/9/28)


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『アド・アストラ(字幕・IMAX)』

TOHOシネマズ日比谷のコンセッション上に封切り前に掲示されていた大型タペストリー。

原題:“Ad Astra” / 監督:ジェームズ・グレイ / 脚本:ジェームズ・グレイ、イーサン・グロス / 製作:ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、ジェームズ・グレイ、アンソニー・カタガス、ロドリコ・テイシェイラアーノン・ミルチャン / 製作総指揮:マーク・バタン、ロウレンソ・サンタンナ、ソフィー・マス、ユ・ドン、ジェフリー・チャン、アンソニー・モサウィ、ポール・コンウェイ、ヤリーヴ・ミルチャン、マイケル・シェイファー / 撮影監督:ホイテ・ヴァン・ホイテマ / プロダクション・デザイナー:ケヴィン・トンプソン / 編集:ジョン・アクセルラッド、リー・ホーゲン / 視覚効果監修:アレン・マリス / 衣装:アルバート・ウォルスキー / キャスティング:ダグラス・エイベル / 音楽監修:ランドール・ポスター、ジョージ・ドレイコリアス / 音楽:マックス・リヒター / 追加音楽:ローン・バルフェ / 出演:ブラッド・ピットトミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ、ジョン・オーティスリヴ・タイラードナルド・サザーランド / 配給:20世紀フォックス

2019年アメリカ作品 / 上映時間:2時間3分 / 日本語字幕:松浦美奈

2019年9月20日日本公開

公式サイト : http://www.foxmovies-jp.com/adastra/

TOHOシネマズ日比谷にて初見(2019/9/26)


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プリキュアを、初日に観に来てしまった。

 ……ずーっとそれは躊躇してたんですよ。親子連れが大挙しているであろう土曜の初日は、さすがに私みたいな場違いの奴は避けるべきだと。しかし、フリーパスを頑張って活用した結果、この土曜日に観たい封切り作品のトップにこれが来てしまっていた。ぶっちゃけ、チケットを買ったあとで冷静になりましたが、もはや手遅れでした。

 不調だった左眼の恢復は8割くらい。安全を考えるとギリギリなのですが、このところ積極的に乗っていたせいで、1週間以上間が開いただけで若干、禁断症状気味になっているくらいバイクに乗りたくなっている。しっかり雨が降ってれば大人しく諦めたのですが、いいのか悪いのか、出かける頃合いには上がっていた。……最大限の注意を払おう、と胸に誓ってバイクを出しました。

 出るまでにややまごついたため、スクリーンに入ったときにはもう予告篇が始まっていました――いまの目のコンディションだと、館内照明が消えたあとに移動するのはなかなかの難しさでした。誘導してくれた係員の方ありがとう。顔も見えなかったが。

 というわけで、ユナイテッド・シネマ豊洲にて思わず初日に観てしまいました、プリキュアシリーズ最新作の劇場版、宇宙からやって来た不思議な生き物とプリキュアたちの冒険を描くスター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて』(東映配給)

 ……まさかのプリキュア版『E.T.』でした。それも申し分ない出来。オープニングでいつものプリキュアの活躍を見せたあと、謎の生き物との交流を丁寧に見せる。プリキュアらしいアクションのひと幕も作ると、序盤の出来事をきちんと採り入れたクライマックスへとなだれ込む。そのうえ更に、『ポッピンQ』で充分に活かしきれなかった趣向に再挑戦したみたいなくだりまであって、シリーズと付随する作品で東映が培ってきた経験や技術を注ぎ込んだ劇場版プリキュアの理想型みたいな作品。個人的に、プリキュアの劇場版としては最高傑作なんじゃないか、という気がしてます。今回はいつもの習慣で豊洲にて観てしまいましたが、TOHOシネマズの鑑賞ポイントがたんまりと貯まっているので、それを使ってもう1回ぐらい観てしまうかも。

 鑑賞後はいつも通り、劇場のすぐそばのラーメン店にて昼食を摂り、すぐさま離脱。雨こそ降っていないものの、雲が厚く垂れこめて薄暗い。降られるのはしょうがないンですが、この薄暗さが、恢復8割の目にはなかなかしんどかった。どーにか無事に帰りつきましたが、もうしばらくのあいだ、バイクは控えめにしよう……。

大つけ麺博2019、6杯目はすみれ津本店。

おいしい野菜を使った みそらあめんのお店 すみれ津本店の新・みそⅡ大つけ麺博2019ver.、トッピング伊勢志摩産あおさ。 きのうも書いたとおり、スケジュールを組み直した都合で、食事に避ける時間があまりありません。既に列が長く伸びているところは外す、という5杯目のときと同じ選び方ですが、幸いにオープン直後なのでどこも列はあまり伸びていませんでした。

 とはいえ、つけ麺なんかだとどうしても麺の茹で時間が長めになる。調理にかかる時間まで確認したうえで選んだのは、おいしい野菜を使った みそらあめんのお店 すみれ津本店の新・みそⅡ大つけ麺博2019ver.です。“すみれ”という札幌から全国展開している有名店がありますが、そことは関係がないらしい。

 如何せんオリジナルを食べたことがないので、どの辺が大つけ麺博オリジナルなのかよく解りません。が、確かにオーソドックスなようでいて個性的。独特の豊かな味わいがあるスープもさりながら、気になったのが麺です。たぶんなにか違うものを練りこんでいる。トッピングとして推薦していたあおさじゃないか、と思ったんですが、食通ではないので断言は出来ません。いずれにせよ、麺自体に味噌と同等の存在感がありつつうまく調和しているので、食材はお馴染みのものばかりですが個性的。他の店では無料の薬味として提供していたあおさがここでは有料でしたが、たぶんそれくらいモノがいい。ちょっとビックリするくらい味わいが濃く、これまた味噌に負けてない。個人的な好みとしては、味噌系はもうちょっと辛めでいいんですが、美味しいのは間違いない。

 初日に回数券10枚を買い込んで、果たして消化しきれるか不安だったのですが、半月でしっかり半分以上を費やしました。この調子ならぜんぶ使い切れる――どころか、終盤に買い足す羽目になりそう。まあそれも一興。

人生は予定どおりに行かない。

 フリーパスの期限は明日。しかし、どー調べてもこの日に観に行くスケジュールは組めそうもない。それゆえ実質的な最終日の今日、全力で楽しむべく、お昼から夕方まで、3本立てにしてみることに。

 鑑賞のまえに昼食を摂る必要がありますが、それよりも先に、無料鑑賞の枠が埋まる、という悲劇を避けるためにチケットの確保をしなければいけない。と言うわけで、とりあえずTOHOシネマズ新宿に駆けつけた。

 1本目に観るつもりだった作品の枠が、もういっぱいになってました。

 ……その可能性は考えていないわけではなかった。でも平日だからいけるだろ、と軽く捉えてました。しかしまさか、お昼のこの半端な時間から引っかかるとは思ってなかった。

 窓口のかたにご協力いただいて代案を出そうとするも、こんどはそっちを準備している間に代案の1本目の無料枠が埋まってる。そんなこんなでしばし格闘し、どーにか3本立ての代案が確定しました。結果的には、順番が反対になっただけで済みました。

 ただ、この時間割は、昼食に割ける余裕がちょっと短い。取り急ぎ大つけ麺博に赴き、こんどもあまり列が長くなっていない店を選択。まあ、まだオープン直後だったので、選択肢は多い方でしたが。

 食後、慌てて映画館に戻り、鑑賞した1本目は、モーガン・フリーマンジャック・ニコルソンが主演したハリウッド映画を吉永小百合天海祐希でリメイク、死を間近にした平凡な主婦と資産家の女性が、少女の“死ぬまでにやりたいことリスト"を実践していく最高の人生の見つけ方(2019)』(Warner Bros.配給)

 ……オリジナルより好きかも知れない。発想は一緒でも、取っ掛かりや願望が日本らしく、かつ大胆になってる。死を控えながらも自分の人生に価値を見いだしていくさまをユーモアと力強さで彩っていて悲壮感はない。とてもいい気持ちになれる1本です。何より、非常に映画らしい夢のあるショットがふんだんにちりばめられているのがいい。

 次の映画までちょっとの空き時間を使い、パンフレットや飲食を購入して、こんどはさっきのスクリーンの向かい側へ……こんな位置関係なんだからまっすぐ移動させてくれてもいいようなもんですが、そうもいかない。

 本日の2本目は、自分を除いて世界中の誰もがビートルズを知らない世界で、想定外の名声を手にするミュージシャンをユーモラスに、けれど実感的に描きだしたイエスタデイ』(東宝東和配給)

 発想そのものが魅力的なので、面白いのは想像通りだったんですが、問題は落とし方でした――正直、これは意外だった。いや、大筋では察しがついていたものの、その手前の成り行きにちょっと度胆を抜かれました。そして迂闊にも、ちょっと涙ぐんでしまった――まだ芽が完全に回復してないので、涙腺が緩めだったとは言い条。恐らく製作者はこれがやたかったのでしょう。想像以上にビートルズと、その楽曲へのリスペクトに満ちたファンタジー。実は、最近公開されたある作品と精神的には近いものがある、と思う。

 さっきよりもちょっと長めの休みを挟んで、いよいよ本日のトリ、そしてたぶん今回のフリーパスのオーラスです。『万引き家族』で世界的にその存在を知らしめた是枝裕和監督がカトリーヌ・ドヌーヴジュリエット・ビノシュというフランスの名女優を招いて撮った初の外国語映画、女優とその家族の葛藤と再生とを描いた真実(2019・字幕)』(GAGA配給)

万引き家族』ほどの衝撃やカタルシスはありませんが、いかにも是枝監督らしい生々しさに富んだ演出が、名女優ふたりの醸しだすオーラと巧みに調和して、見事なくらい“フランス映画”になってます。漫然と観ていると「けっきょくどういうこと……?」と首を傾げることになるでしょうが、大女優と脚本家である娘、そしていまひとつ冴えない男たち、という特殊な家族構成だからこその虚実ない交ぜとなった語り口に、いつしか不思議な暖かみが宿っていく感覚が心地好い佳作。

 ……ただ、心地好すぎて、ふだん仮眠を取っている時間を飛ばして映画を観続けてる私にはちょっと眠かったのも事実。当初の予定ではこれを1本目にするつもりだったのですが、順番としてはそれが正解だったようです。まあどちらにしても、ぜんぶたっぷり楽しんだからいいんですけど。

 これで今回のフリーパスにて鑑賞したのは12本。目標だった10本は超えたので上出来でしょう……と言いつつ、最終日である明日、もう1本くらい何とかならないか、と探ってるんですが……まあ無茶はしません。

ハシゴの合間の大つけ麺博2019、5杯目はまぜそばラーメンwith。

まぜそばラーメンwithの台湾サンラーつけ麺、トッピング半熟玉子。 だいぶ恢復してきたとは言い条、未だに左目の調子が悪く、光る画面と向き合うのがキツいので、映画館ハシゴのあいだに訪れた大つけ麺博の件が書けませんでした。

 映画の間隔はちょうど1時間で充分余裕がある――ように思ったんですが、冷静に考えると、けっこうギリギリなのです。TOHOシネマズ新宿から大つけ麺博の会場までは徒歩3分程度ですが、2本目の劇場である新宿ピカデリーまでは、信号の兼ね合いもあって10分は要る。つまりこの行き来だけで15分は必要で、食事に使えるのは45分。問題は、迂闊に並んだりすると時間がなくなる危険がある、という点。

 もともとこの日、どの店に入るか、まったく決めてなかった。そこで、大変失礼な選び方ですが、行列が出来ているところは候補から外し、早く提供されそうな店のなかから決めることに。

 そして辿り着いたのは、まぜそばラーメンwithの台湾サンラーつけ麺。

 ……これ、個人的に、大ヒットでした。

 どうやらこのお店、名前にあるとおり本来はまぜそばをメインに提供しているらしい。そのため、麺には肉味噌と刻んだニラ、それからネギが乗っていて、こちらだけでまぜそばとして食べられる。食材はシンプルですが、肉味噌と麺の風味が適度に絡んで、これだけでも美味しい。

 しかしポイントはやはりつけ汁です。名前通り酸辣湯のような酸味と辛味のあるスープなのでずか、これが既に肉味噌と絡めた麺との相性が抜群にいい。程よい酸味が食欲を促進して、まあ食が進むこと。ちょっと酸味や辛味がしんどくなったな、と思ったら麺だけ食べて中和も出来、また刺激が欲しくなったら多めにつけ汁に漬ける。終始変化を付けてられるので、最後まで飽きない、どころかいくらでも食べられそうな気分になる。なんなら、もう1杯追加で注文したくなるくらいでした。

 余ったつけ汁が惜しければ、例によってスープ割りの提供もある。時間的にちょっとギリギリだったんですが、もったいなくて、きちんとスープ割りも貰って、最後の一滴まで飲み干しました。

 本気でもー1回食べたい気分なので、これを書いている今日、出店していればたぶん選んだのですが、生憎昨日で終了でした。実店舗は学芸大学駅の近くにあるようで、電車を乗り継げば行けないところではないのですが、ざっと調べてみた感じ、今回のメニューは大つけ麺博のために用意したらしく、ネットで解る範囲だとお店では出していない。これを機に採用してくれたら、遠くても行くんだけどなー……。

ワニと西部劇のコンボ。

 きのう、取り急ぎ言い訳だけの更新を済ませてから、電車に乗って新宿へ。前日に比べるとかなり目の状態は良くなってますが、まだバイクに乗るのは危ない。まして夜などもってのほかだ。

 まずはフリーパスを有効活用すべく、TOHOシネマズ新宿へ。鑑賞したのは、サム・ライミ製作、『ピラニア3D』のアレクサンドル・アジャ監督、という絶対にタダでは済まないコンビが、ハリケーン×ワニという解り易すぎる恐怖を描いたクロール -凶暴領域-(字幕・2D)』(東和ピクチャーズ配給)

 もう素敵なくらいそのまんま。このシチュエーションでやってほしいことをほぼ余すところなく押さえてます。主人公があり得ないくらい逞しいのも定石どおりですが、それでも執拗に迫る危機のまあヒリヒリすること。その一方で「それだけはやめてよ~」というのは笑えるほどきっちり避けてる。解ってる人たちが作るジャンル映画の良さが詰まってます。尺が一時間半にも満たないコンパクトさなのも弁えてる。

 緊張感をたっぷり味わったあと、お約束通りに大つけ麺博で夕食を摂って、それから次の劇場、新宿ピカデリーへ。当然ここではフリーパスは効きませんが、出来れば観ておきたかった1本が今週で上映を終えるみたいなので、慌てて組み込んだ次第。

 作品は、『荒野の用心棒』などマカロニ・ウエスタン隆盛のきっかけを作ったセルジオ・レオーネ監督の大作、大陸横断鉄道を巡って欲望と感情が交錯していく西部劇ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(ARK FILMSboidINTER FILM配給)。初公開時は『ウエスタン』の邦題で、しかもだいぶ尺を縮められた形で上映されていたそうで、オリジナル尺では初の劇場公開なんだとか。今年はレオーネの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』、これらにリスペクトを捧げるタランティーノの『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観てるので、これも観ておかにゃ年が越せない気分だったのです。

 これは本当に素晴らしかった。異常なくらいにためを入れた演出に思わせぶりな語り口で、ひとつひとつは西部劇の王道的なモチーフなのに、極限までムードを膨らませてる。西武の荒涼たる雰囲気、ギリギリで展開する生活を描きながら、映像のひとつひとつが生命力に溢れて美しい。確かに極上の映画でした。そして思っていた以上にタランティーノの匂いがする。これを観て映画監督になると決めた、というのは大袈裟ではなく、『~ハリウッド』に限らずリスペクトを捧げ続けているように思いました。

『~ザ・ウェスト』は2時間45分、上映開始が20時30分なので、家に憑いたときにはとうぜん日付が変わってました。